旅の記憶

自分の中の記録

冬に夏用シュラフで露天泊してみる

夏用のシュラフでどこまで耐えられるのか、案外イケるんじゃないだろうかなんて思って大学の部室棟の裏で露天泊をしてみました。
この日は今年一番と言われる大寒波が来ており、実験をするにはもってこいです。

この日の郡山市アメダスのデータは以下の通り。早朝の冷え込みっぷりが半端じゃないことがわかります。


今回のレイヤリングは以下の通り。肌に近い順に

上半身
ヒートテック
ジャージ
フリース
ソフトシェル

下半身
ヒートテックタイツ
スウェット
ウインドブレイカー(薄手)

他にネックウォーマーとスキー用の厚手の靴下、手袋を装備しました。

シュラフは30年以上前のモンベルの化学繊維のもの。僕より年上です。詳細は不明ですが、夏用だと思われます。
マットはモンベルのULコンフォートシステムパッド180。

初めは寒さは感じず、イケると思いましたが結果は二度寒さで目が覚め、2回目に起きた時には即室内に避難しました。夏用シュラフでは厳しいようです。
しかし夜空を眺めながら寝るってとってもロマンティックです。あまりの美しさに驚きました。もし僕が女の子で、彼氏がこんなデートに誘ってくれたら「素敵!抱いて!」ってなること間違いなし。
ただ恥ずかしいしめちゃくちゃ寒いので、場所と装備は考えないとふられちゃうかもね^^


以下に当時記したメモを載せときます。
00:07
部室棟裏にて準備を始める。ザックを下ろした時にふと星空を見上げたらちょうど流れ星が見えた。ちょっと気分がほっこりした。そうしたら今度は二階の部室から今井美樹の「PRIDE」が流れだした。なんという仕打ちだ。しかも敷地のすぐ外の道を騒ぎながら歩いている連中がいてうるさい。深夜の部室棟がここまでうるさいとは予想外。
マットとシュラフを敷くだけなので準備はすぐ終わり、さあ寝ようかと思ったら自転車をとりに女の子がきた。向こうから見れば完全な不審者なのでさすがに恥ずかしかった。
 
00:30
シュラフに入る。星空がすごく綺麗。
足先と手に少し寒さを感じたが、体は温かく平気だ。

手袋をはめたので手の寒さはなくなったけど足の冷たさが増してくる。ザックに足を入れる。

目が冴えて全然眠れない、流れてくる音楽のせいなのか、遮るもののない空き地で寝ているからなのか。

01:58
寒さで目が覚めた。結構寝たかと思って時計を見たらまだ一時間ぐらいしか寝てなくてがっかりする。シュラフの口を閉めて、口と目がかろうじて露出するぐらいにしたら少しましになった。
今度は手足だけでなく上半身も寒い。そして足の冷たさはかなり悪化していて辛い。とても寝られそうにはない。しかしまだ我慢できないほどではないのでひたすら我慢してみる。ここで冬用シュラフの購入を固く決意した。
この時はオフコースの曲が流れていたのをよく覚えている。小田和正の歌声が寒空の下で惨めに震えている僕の心にやたらしっくりきた。

04:00
いつの間にか寝ていたようで、再び目が覚めた。体全体が冷えきっていて、起きた瞬間に部室に避難することを決定。跳ね起きて部室に駆け込んだ。自転車を移動させようと手をかけたら露が凍っていた。通りで寒いわけだ。気温を見たら-4℃でびっくりした。よくこんな中で一時間半も寝ていられたな。
部室内の気温は5℃だったがかなり暖かく感じた。あとザックの内側の結露がすごかった。エアコンをつけてココアを飲んで体を温めるが冷えきった体は簡単には温まってくれない。しばらくゴルゴを読んでからソファーの上でシュラフに入り寝た。

とまあこんな感じでした。恐らくシュラフメーカーのいう耐用温度ぎりぎりだとあんな感じなんだろうなと思いました。死にはしないけどめちゃくちゃ寒いよっていうやつ。
あんな思いはしたくないのでちゃんと冬用シュラフは買うことにします。
それにしてもテントが無いとここまで変わるのかとも思いました。寒いし非常に落ち着かないです。野生の頃の本能でしょうか。

なかなか新鮮で面白かったのでまたやりたいです(´∀`)