旅の記憶

自分の中の記録

近所にミンクがいた話


この前大学に行く途中、沼に差し掛かった時の事。
水辺でひょこひょこと動く真っ黒な物体がいた。
 なんとなく立ち止まって眺めるとそいつも立ち上がった。そいつは猫と違って頭に突起がなく、胴体はやけに細長かった。初めはフェレットかと思った。
そして愛くるしい目で僕を見つめたかと思うと、身をひるがえして水中にもぐってしまった。
 しばらくして出てくると口に魚をくわえており、手も使いながら器用に食べていった。


とりあえず写真を撮ってその場は離れたが、ひょっとしてカワウソなんじゃないか、でも二ホンカワウソは絶滅したはずじゃ・・・、そんな色んなことが頭をよぎり、研究室でも作業が手につきませんでした。そして研究そっちのけでググっていたら答えは見つかりました。






「ミンク」です 


日本にも北海道や東北の一部、長野辺りに生息しているらしいですよ。

なーんだカワウソじゃないのかとがっかりもしたけど、なんだかUMAでも目撃したかのようで久々に心からワクワクできました。
4年間も毎日のように通っていた道でこんな発見があるとは思っていませんでした。研究室ばかりのマンネリ極まる日々に良い刺激となりました。

今でも毎日大学への行き帰りは沼を眺めては会えることをささやかに楽しみにして過ごしています。