旅の記憶

自分の中の記録

縦走一日目(黒部ダム-雷鳥沢)

黒部ダムにやって来た。天気もよくいい感じ。

展望台に上ったり遊覧船に乗ったりして遊ぶ。
なかなかの九十九折

超定番の角度ですね
  
明日登る立山と思しき山々もバッチリ見える
 この山の中にも欅平まで延びるトンネルが隠れているのかと思うと胸熱。
この写真ではどこにあるんだかわからないけど、いつか下ノ廊下も歩きたいものだ。
ボートはやい
実際に来て改めて思うのは、よくもまあこんなところにこんなに巨大なダムを造ったなあなんてありきたりな感想。
ただただそんな単純なことを考えていた。

ひと通り歩き回った後、友達とは写真を撮って別れた。

これでまた独りになった。これから一週間にも及ぶ単独行が始まる。
初めての単独長期縦走でもあるので正直不安だらけだった。チャリ旅と違って何かが足りなくなったり壊れたとしても買い足すことはできないし、途中で怪我でもして動けなくなれば即遭難だし、そもそもこんなに重い荷物を背負って何日も山を歩くことができるかもわからない。

室堂までは三種類の乗り物を乗り継いで標高差1000mを稼ぐ。

まずはケーブルカー。のんびりしていたら時間がギリギリになってしまい、走って乗り込む。
乗車券はここで室堂までの分をまとめて買えるようだ。便利でいいね。
しかし郡山東京間の電車代より高いってちょっと意外。足元見てくるなあ。
それと10kg以上の荷物を持ち込む場合は300円の手回り品切符も買わねばならない。

乗り場も車内も急傾斜になっており少し面白い。また乗車人数も少なくくつろぐことができた。

次はロープウェイ。巨大なゴンドラに乗り込む。椅子は少ないので立ち乗りが基本のようだ。
下には黒部ダムから立山へ延びる登山道が見える。やっぱアルペンルートできて良かったわ。

お次はトローリーバス。
 そしてここまでは空いていたが突然人で溢れかえった。一体どこから?
車内はけっこう混み多くの人が立っていた。

車内ではトンネル工事についての解説が流れていた。途中破砕帯の表示がある場所を通ったが、こんな数秒で通り抜けてしまう距離を掘るのに13ヶ月もかけたのだから想像を絶する話だ。

室堂ターミナルも人がいっぱい。とっとと登山届を書いて出し、足早に離れる。
地上へ出る階段の壁に登山情報が貼りだされており、最近薬師岳で大学生二人が亡くなったようだ。思わず気が引き締まる。後日ここに載る羽目にならないように気をつけねば。

 外にでると風が少々あり、すごく寒い。予想以上の寒さだ。
なんだか思っていたより寂しいところだ

この先どこまで電波が入るかわからないので親に連絡して出発。 ガスがかかっているため立山はほとんど見えず。
遊歩道みたいな道を歩いて行くと 綺麗な池が見えてきたこれがみくりが池のようだ。晴れていたらさぞかしきれいだろうね。
 ちょうど風向きが悪く硫黄の臭いが鼻を突く。道沿いには何箇所も火山ガスへの注意を促す看板があった。
風向きはモロっす

ガスの中を下って行くと今日のキャンプ地である雷鳥沢キャンプ場が見えた。かなりの人気スポットと聞いていたので覚悟していたが意外と空いているじゃないか。
すかすかに見えたが40張りはあった

着いたら受付を済ませて設営にかかる。 一泊500円だった。
ちなみに熊が出るから食べ物等は外に出さないで下さいと言われた。こんなところにも熊が出るのか・・・。
設営完了。スリーブ式の張り方にも大分慣れてそこそこ早く張れるようになってきた。
早速夕食の準備をする。ちなみにauLTEまで入っていて少し驚いた。
 今夜の夕食は横須賀海軍カレー!荷物をなるべく軽くしたかったので。
やっぱ炊きたての米は美味い。

とりあえず今日は下りで少々膝に不安を覚えたもののこの調子なら大丈夫そうなので安堵した。

飯を食べ終わればすることもないのでとっとと寝る。周りのテントにはまだおしゃべりに興じるグループもいたけど全く気にならずにぐっすり寝られた。