旅の記憶

自分の中の記録

安達太良山登頂記



安達太良山に行ってきた。今回は登山二回目にして初めてのソロ。多少は不安もあったけどなんとかなるだろうと踏んで行った。ルートは唯一のワンゲル部での活動となった塩沢登山口-八幡滝-くろがね小屋-安達太良山というルート。

二本松駅から登山口まではバスがあるらしいがお金がないので、登山口まではチャリで向かう。
天気も良く、山頂からの展望にも期待が膨らむ。





国道4号から安達太良山方面を見るが、なぜか安達太良山は見当たらない。 まあまだまだ距離があるし麓に着く頃にはくっきり見えるだろうと楽観的なことを考えていた。
県道20号に入り、かなり近づいたがまだ山は見えない。
なんだかんだで登山口についた。 すでに雲行きが怪しい
やっと登山口に辿り着いたところだというのにいきなり雨に降られる。僕も持ってる雨具はコンビニで買ったビニールカッパだけだったので、このまま登っていいものかちょっと考えたりもしたが、森の中を行くなら葉っぱがある程度防いでくれるだろうという適当な考えでそのまま進む。夏に北海道や福井で死にそうな思いをしたというのに全く学習していない。


森に入ってしまうと直接雨にあたることはなくなったが、葉っぱを経由してちょくちょく落ちてくる水滴がソフトシェルをじわじわと濡らしていく。しかしカッパを着るかどうかの微妙なラインで、結局ここでは着なかった。

塩沢コースだとこういったワイルドな場所がたくさんあるので、まるで自分が過酷な登山をしているような気になれるから楽しい。













八幡滝についた。ここで休憩をとる。

ジャムを忘れたので食パンをそのまま食べている人







 がれ場の踏み跡をたどってぼーっと歩いていて気がついたら明確な道を見出すことができなくなった。あわてて後ろを見ると他の方たちはみんな違う方向に歩いていっており自分が道を間違えたことに気づいた。ソロでは一瞬たりとも気を抜くことは許されない。ああ人ってこうやって遭難するんだなーと実感できた。

森林限界を越え、殺風景な道を歩いていると急に風が強くなり、また雨もぱらついてきたった。汗で軽く湿っていた僕の体はみるみるうちに冷やされ、まずいと判断し、カッパを着ることを即決した。1000円程度の安物のビニールカッパだったけど、こいつを着たら格段に暖かくなった。防風性と防水性なら有名メーカーのウン万円するレインウェアにも引けをとらないレベルだ。

ガスのせいで展望0の峰の辻に到着。 どこがピークなのか全くわからないまま登るのはしんどい・・・。
前に来たときは乳首まで最短で行くコースを通ったはずだが、それらしき道を通る人は一人もいないし、本来峰の辻から見えるはずの乳首が全く見えないので、看板にあった牛の背経由で安達太良山に向かうコースを急遽選択。僕が峰の辻に着いたときには牛の背方面からゾロゾロ来ていたのに、僕が進み始めたらほとんど往来がなくなってしまった。


今回のログ。山間部でも樹林帯でもかなり正確にトレースしている。僕が不注意で道を間違えたところまではっきりと記録されている。さすがはガーミンといったところだ。
ちなみに僕は山でもedge510を使っている。今回の濃霧では遭難気分を味わったので、そのうち地形図入りのeTrexが欲しいものだ。僕はこのままだと間違いなくガチ遭難するだろうし。