旅の記憶

自分の中の記録

1日目 広島空港→呉市広

今年のGWはどうにか6連休を確保できたので、四国に行くことにした。

せっかく大好きな北海道に住んでいるというのに、どこにいようとそこから遠いところに行きたくなる性分らしい。

  

出発当日にキャリアを着けようとしたところで衝撃的なことが判明する。

ダボ付きシートクランプの径が合わないのだ。

これまでの自転車歴ですべて同じポスト径だったので、そんなことを全く気にしていなかった。                              

これでキャリアが付かなければキャンプツーリングなぞできるはずもなく、四国に行く意義もなくなる。冷汗が止まらない。

苦し紛れにテープでカサ増しすることでどうにか固定できたようだが、不安だらけのスタートとなった。

 f:id:fsc2a:20180617200947j:plain

 

そんな気持ちとは裏腹に、駅へ向かうとちょうど桜が満開となっていた。GWに見る桜というのは季節感がずれすぎて全く感傷がわかなくて面白い。 

f:id:fsc2a:20180617201305j:plain

 

 

そして新千歳空港から広島空港へ。広島は思ってたより山深く、谷間の川沿いにあるわずかな土地に民家が密集している。

f:id:fsc2a:20180617201537j:plain

広島空港の自転車用スペースの充実ぶりには驚かされる。工具完備で更衣室まである。これもしまなみ海道パワーのなせる業か。あんまり行政が気合を入れると空回りするイメージがあったが、これは稀有な成功例なのかもしれない。

f:id:fsc2a:20180617201733j:plain

f:id:fsc2a:20180617201814j:plain

あとしょうもないことだけど、広島空港の進入灯用トレッスル橋が旧余部橋梁やVガンダムでケイトさんが死守(文字通り)したマスドライバーっぽくてかっこよかった。

f:id:fsc2a:20180617201843j:plain

 

走りだすと色鮮やかなツツジや藤が咲き誇り、フローラルな香りが鼻孔をくすぐる。北海道の粉塵まみれの空気、緑のない景色とはまるで違う南国の様な雰囲気に心が浮足立つ。

この「遠くに来てる」感じが旅には欠かせない。

f:id:fsc2a:20180617202033j:plain

空港から海岸線までは小さい切通の峠を越えると下り基調。カーブもゆるくて快走できる。

また、舗装が綺麗なのも気を遣わずにすんでいい。代かきした田んぼのにおい、すべてが今の北海道にはないものだ。

気持ちよく走っているとあっという間に竹原市に到着し、ここからは海岸線沿いに西へ向かう。

f:id:fsc2a:20180617204658j:plain

 

海沿いの道を期待してたが、少し内陸を通るのでほぼ展望は望めず残念。

道はせまいが交通量は多く、少し走りにくいが地域密着型の国道という感じで雰囲気は好きだ。

f:id:fsc2a:20180617202104j:plain

f:id:fsc2a:20180617202052j:plain

 

日が暮れて真っ暗な道を淡々とこいで呉市広に到着。国道沿いには一通りのチェーン店やスーパーが並んでいて、探す手間が省けていい。

f:id:fsc2a:20180617202108j:plain

とりあえず西日本に来たということで夕食は天下一品。まだ北海道に引っ越して数か月だが、早くも大阪が懐かしくなっている。

f:id:fsc2a:20180617211815j:plain

 

お腹も満たされ、温泉を目指して広中心部へ。広駅前にあった商店街の看板が闇に浮かぶさまがなんとも印象的だった。

f:id:fsc2a:20180617202211j:plain

 

f:id:fsc2a:20180617202202j:plain

そして本日の温泉「湯楽里」へ。

f:id:fsc2a:20180617202208j:plain

 

国道から少し入った静かな住宅街にある。よく居酒屋にあるような昭和レトロ的な内装であったが、脱衣所、風呂場は普通だった。600円。休憩室はなし。

f:id:fsc2a:20180617202218j:plain

受付すると、カープの勝利数を予想してプレゼントが当たるキャンペーンをやっているそうで記入を求められた。噂に聞く通りのカープ愛を感じた。

カープどころか野球のこともよく知らないので、適当な数字を書いたが、あまりいい加減な数字を書いたら怒られそうで、結構悩んでしまった。

あがって少々のんびりしてから近くの公園へ。今夜から雨の予報だったので屋根が欲しかったが、見事に発見。きれいで静かで、暗すぎず明るすぎずかなりいい物件だった。

テントに入るころから霧雨が降り始めた。初日から思い通りに事が運んで、いい寝床も見つけられて大満足。

大和ミュージアムもあるし、この世界の片隅に聖地巡礼もしたいし、呉は必ずまた来たいと思いつつ、23時頃就寝。

 

走行距離:54.37km

獲得標高:267m